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2009'11.09 (Mon)

想い・・・。(つぶやき)


フィギュアスケート GPシリーズの放送を見ながら 娘と電話で話をした。

 「大ちゃん残念だったねぇ。」

 「だけど今年は失敗しても笑顔なのがイイ感じだよね。」

 「ミキティの衣裳も素敵だわ~♪ 選曲もイイしね。」

 「あ、明日宅急便で荷物送るからね~ 時間指定どうしよっか?」

  ・・・・・・・

同じ番組を見ながら同じ時を共有し、受話器を通して他愛の無い会話をする。
離れているからこそ 大事な時間... 意味のある時間...


**************


親元を離れた女子大生の悲しい事件が続いた。

 実家の母親とはメールや電話で頻繁に連絡を取り合い
 上手に料理が作れたときには、「おいしくできたよ」 と
 料理の写真付きのメールを送っていた。
 夏休みに帰省した時には、大学生活について楽しげに家族に話をしていた。


島根の事件を伝える新聞記事にあった この文面を読んだとき
この事件が わが娘の身に起こったことのような錯覚に陥った。

みんな同じことしてるんだね...

私の携帯の中にも 二人の娘たちから送られてきた
たくさんのごはん写メが保存されている。



都市部と違って、地方には大学が極端に少ない。
岡山県内では国立はたったの1校。
県立・私立を合わせたって両手の指で足りてしまう。
学びたいことを学ぶためには どうしても外へ出て行くしかない現実もある。

初めての土地で はじめての一人暮らし。
送り出す親も本人も不安いっぱいでスタートを切る。



長女の場合は、希望する学部が県内の大学には無く
初めから関西圏の大学に的を絞って受験していた。

入学までに心の準備はできていたはずだったが
引越しが終わり、帰宅する私を最寄り駅まで送ってくれた時だった。
乗り込んだ電車には空席が多かったが 私はドアにへばり付き
走り出す電車の窓から 改札の向こうに立って見送る娘を目で追っていた。
ジーッとこちらを見ながら小さく手を振った娘の姿に 思わず視界がボヤけた。

何年かして、そのときのことを娘と話したことがある。
「あの時 私も辛かった。 帰り道、すんごく淋しかったんよ。」



次女は、入学が決定した直後の部屋探しの時だった。
部屋が決まり契約を済ませたあと 大学キャンパス内のベンチに座って
遅い昼食をとっていた時 隣でいきなりボロボロ泣き出した。
家を離れる現実を実感し、淋しくなってしまったらしい。

そして、入学から10日ほど経った頃には
「ホームシックになっちゃった...」 と
半泣きで電話してきたこともあった。

私は... といえば、彼女の県外への入学が決まった晩
すでに湯船の中でひとり 大泣きしていたのであった。


いろいろな想いを抱えながら
親(母)と子(娘)の絆がいっそう深まってゆくような気がする ... ...


今回の一連の報道は
似た環境に身をおく立場の母親には 非常に衝撃的で
身につまされ... 精神的にキツイ...



※ 長いつぶやきにお付き合いありがとうございました m(_ _)m
  コメント欄は閉じさせていただきます。 
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